327日ついに堀江貴文が獄中から出てきた。
しかし新聞は芸能人でも扱うような記事しか書かず、彼がどんな心境で今後何を目指しているのかをきちんと報道したのはニコニコ生放送だけではないだろうか。

この記事のタイトルの「好き」とはlovelikeの意味ではなくinterestingの意味である。あるいはexcitingでもいいだろう。
現在の日本の仕組みに不満を持っている人は少なからず堀江氏の考えや発言が気になるはずである。
ではなぜ彼のことが気になるのか。
理由は、堀江氏が理想を簡単に口に出してしまうからだ。
これは子どもっぽいことかもしれない。だがそこに憧れを抱いてしまう。
そもそも民間人が気軽に宇宙に行けるようにしたいなどという考えを口にするところがもう小学生の作文のようである。
そういう発言が気に障る人もいるようだが、これは結構重要なことではないかと思う。

飛行機や車、電球も元は異端者の妄想だったはずだ。
日本人に馴染みが深いウォークマンもその一つ。
外で優れた音で音楽を聴きたいという願望が、優れた商品を生み出した。
盛田昭夫氏がこれを発表した当時、ソニーの役員会では不評だった。
しかしウォークマンはソニーを代表する商品となり、ブームの火付け役となった。
世の中の人達は音楽を持ち歩けるという夢に興奮したのだ。
私達は夢が現実になることにわくわくし、夢を実現する人に憧れる。
堀江氏が考えている民間による宇宙ロケット開発の夢もまた、私達が幼い頃抱いていた夢の一つではないだろうか。

なにも堀江貴文に限らず突拍子もなく、それでいて的を射ている案は世界にたくさんある。
最近NASAは宇宙空間に原子力発電所を作るという案を発表した。
海外では空中にプロペラを浮かべて効率よく風力発電を行う案も実現に向けて進行している。
これらの案は前々からディスカバリーチャンネルで放送されていた。日本のメディアが取り上げていないだけだ。
これだけテクノロジーが進歩した現代、子どもの頃描いていた空想を実現できないことのほうがおかしくなっているのだと私は思う。
無難なことを決して言わない堀江貴文。
世間からは敵視されることが多いようだが、「○○を削減します」や「世界に通じる会社を目指します」など抽象的でその場しのぎのような発言ばかりする経営者より堀江貴文の方がよっぽか具体的でロマンチックだ。
だからこそ皆、堀江貴文が気になってしょうがないのではないだろうか。


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