このタイトルで記事を投稿しようとしていた矢先、淡路島で震度6の地震が起こった。
朝日新聞によれば太陽光パネルが並んでいる土地が液状化したそうだ。
今後大きな地震が発生すれば全国のどこかの太陽光パネルが水没することだってあるだろう。
東日本大震災では原発が大きな事故を起こし、今でもその話題は絶えない。
昨今の災害はエネルギーというものを見直すのにいい機会ではないだろうか。

巷では代替エネルギーについて議論がなされ、反原発派や原発推進派などというナンセンスなものができている。
どちらにせよこんな地震大国日本で既存の発電システムだけでやっていけるわけがない。
一方世界では魅力的な発電技術がたくさん研究されている。
例えばスイスでは海上に太陽光パネルを浮かべるという案がある。
オランダでは羽も可動部もない風力発電機が開発されている。
福島県富岡町ではバイオエタノールの研究が進行している。
その他にもネットで検索するだけでワクワクするアイディアがたくさん出てくる。
しかしそういうアイディアも実用には程遠い。
その原因の一つに“その技術がどれだけの電力を支えられるか?”という疑問があるからだ。
この疑問を解消する最も有効な方法は家庭や小規模な施設で実験することだ。
私はその実験を被災者の仮設住宅で行えないかと考えている。
言い方を雑にすれば仮設住宅は簡素な作りだ。
そのためカスタマイズも一般住宅に比べて非常にしやすい。
羽のない風力発電機を一家に一台取り付け、農家の温室ハウスにはバイオエタノールを使用する。
使い勝手のデータは実際に暮らしている人達から収集すれば良い。
もちろん企業や研究所は協力者に報酬を支払う。
乱暴な意見だという人もいるが、こうすることで復興そのものがビジネスと技術革新に繋がる。

今までは被災者=助けられる存在だったかもしれないが、これからは被災者こそが日本の技術革新の要になる時代になる。
私はそういう時代の方が面白いと思うし、実行したいという人は密かにいるのではないだろうか。
炎上を恐れずに言うが、被災地が完全に復興するまで数十年はかかる。これは確実だ。
その期間を利用して、企業と被災地が協力して未来に残せる技術を残していくのか。それとも補償が出るのを待つだけなのか。
私は前者のほうがいいと思うのだがどうだろうか。


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